フランスパリに拠点を置き、帽子クリエイターとして活躍する日爪ノブキ(ひづめ のぶき)さん。
帽子職人部門で日本人で初めてのM.O.F.(フランス国家最優秀職人賞)を受章した経歴があります。
M.O.F.とはどれくらいすごいのか、そしてどんな魅力的な帽子を作っているのか気になりますよね。
今回は日爪ノブキさんの仕事に大きな影響を与えたM.O.F.や、HIZUMEの帽子、オンラインサイトについても調べてみました。
さらに、顔の形別の帽子の選び方やおすすめのお店についてもお伝えします。
日爪ノブキについて
プロフィール
日爪 ノブキ(ひづめ のぶき)
生年月日: 1979年 6月24日 2024年現在45歳
出身地: 滋賀県
職業: 帽子・ヘッドピースデザイナー/帽子職人
2019年よりオリジナルブランドHIZUMEをスタート
フランス国家最優秀職人賞 M.O.F.受章
「フランスの人間国宝」といわれるM.O.F.(フランス国家最優秀職人賞)に認定された日爪ノブキさん。
M.O.F.とは?
フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわしい高度な技術を持つ職人
引用元:Wikipedia
こちらの賞を取るためにはいくつかの「課題」をクリアしないといけないそうです。
帽子職人部門の試験は2年にわたり3度の課題
フランスの人間国宝と知り、フランス国家から選ばれた方なのだと思っていたのですが、自らM.O.F.に応募するような過程が必要なことは知らず驚きでした。
さらに4年に1度しか行われません。
日爪さんは2度目の挑戦で認定されたのですが、この帽子職人部門は日本人として初めて。
日爪ノブキさんのその時の感情としては、長い月日を経ていたので喜びよりほっとした気持ちの方が強かったそうです。
M.O.F.の効果
そこまでの月日をかけてまでM.O.F.をとる価値とは何だったのでしょうか?
M.O.F.はフランス料理界では最高峰の称号といわれているなど、料理やお菓子など「食」の世界ではとてつもない栄誉であることは間違いありません。
日爪ノブキさん自身、分業して一つのものを作り上げるファッション業界において、職人としての技術も問われるM.O.F.を「デザイナーとしてなぜとったのか」とよく聞かれるそうです。
その理由として次のようなことを明かしています。
・帽子デザイナーは料理人と近いと思ったこと。
「僕もデザイナーであるならMOFは必要ないと思うんですけど」と前置きして「それでも絶対に取ろうと思ったのは『帽子デザイナーって料理人に近いな』とふと思ったからなんです。トップの調理人って、トップのクリエイターでもあるし、トップの技術者でもある」
引用元:FASHON TECH NEWS
・ファッション業界内での「帽子」の規模の小ささから、将来を危惧したから
デザインを描けても、いずれそれを形にできる職人がいなくなるんじゃないかと思ったんです。
引用元:FASHON TECH NEWS
そのため、一貫して帽子の制作をできるようにと考えたことから、帽子職人としてのM.O.F.を目指すことになりました。
M.O.F.といえば、最近では2023年に超難関と言われる「フランス料理」部門において、超有名なフレンチレストラン「ジョエルロブション」の総料理長を務める関谷健一朗さんが受章されました。
日本人初というだけでなく、フランス人以外での受章も初という快挙に一躍話題となりました。
それくらい「M.O.F.」の周囲に与えるイメージと信頼感は強いものなのだと思います。
事実、日爪ノブキさんもM.O.F.の称号を得てから、周りからの接し方や見られ方が変わったと感じており、日爪さん自身もその称号に見合う人であるように、技術はもちろん、行動や言動において心掛けるるようになったそうです。
私の場合、一番気を付けているのは「母親」としてです。
娘から見て「こんな母親だったらがっかりするだろうな」と思うようなことはしないように心がけています。
一時期忙しさから、あまり子どもと向き合うこともせずイライラしていたので、娘に「怒るからママ嫌い」と言われ一時期心が離れてしまいました。
それからは、感情的に怒らないように、「だっこ」「おなかすいた」などのささいな要求にはすぐ応えてあげるとすっかり甘えてくるようになりました。
「さみしかった」ようで胸がぎゅーっとなり反省しましたね。
「他人は自分の鏡写し」と言いますが、まさにこのことで、相手への行いは良いことも悪いことも自分に返ってくることを実感しました。
日爪さんのように人としてM.O.F.にふさわしくあろうとする意識の持ち方を見習いたいです。
日爪ノブキの帽子が評価される理由とは?
日爪さんはオリジナルの帽子ブランド「HIZUME」を2019年よりスタートしています。
世界から仕事の依頼や注文を受けているのですが、数多くある帽子のなかでなぜ日爪さんの帽子が評価されているのでしょうか?
ずばり、他にはない日爪ノブキさんならではの最高のデザインと最高の技術による作品だからです。
オリジナルブランド「HIZUME」の帽子
HIZUMEオンライン購入サイト
https://shop.hizume.com こちらをひらいて「ALL」で商品を見ることができます!
個人的な感想としては、高い!芸術的すぎて被ることができない!と思いました。
帽子という名のまさに芸術品です。
ですが、「気軽に買えない価格帯」×「様々な場面では使いづらい」ということこそが、「HIZUME」の特徴であるとも言えます。
分かりやすいものや安いものをという意見に応えたこともあったが、評価されたり売れるのはいつも手のこんだものだったそうです。
日爪ノブキさんのクリエイティビティと、それを表現できる高い技術で、デザインから制作まで一貫して作り上げることに「HIZUME」の価値や意味があるのではないでしょうか。
帽子クリエイターは自身の使命と表現していますが、日爪さんから生み出される作品が世界の帽子業界の未来を作っているように感じます。
日爪ノブキの人類帽子計画
帽子業界の最先端を走り続ける日爪ノブキさんの野望が人類帽子計画です。
「死ぬまでに全人類の頭に帽子を被せたい」
壮大ですね!!
ちなみに、フランスにある日爪さんの会社の「JBK」は人類・帽子・計画の頭文字を取ったものです。
日爪さんは人類帽子計画について、次のように語っています。
別に自分のブランドのものでなくてもいいですし、もはや葉っぱでも袋でもなんでもいい。帽子文化をつくることができれば、帽子業界が活気を取り戻せるじゃないですか。そんな無謀かもしれない夢を設定すると、自分が世界一の帽子クリエイターになるということもめちゃくちゃ簡単な目標に思えてきますし
引用元:GRINDmagazine
初めはどういう計画なのか分かりませんでしたが、これに関して具体的にイメージすることが大事なのではなく、日爪さんの野望は自身を鼓舞するためのもので、想像できるなかで最大の目標にしたかったのだと分かりました。
人類帽子計画の根源
世界一の帽子クリエイターになること
帽子業界を発展させ盛り上げること
似合う帽子の選び方
帽子をかぶる人が減っていることを、日爪さんは危惧しているのですが、実際に帽子をかぶり慣れていないとちょっとハードルが高かったりしますよね。
おしゃれだなとは思うのですが、いざかぶりたくても、「何を選んだらいいのか分からない」。
私はそう思っていますが、そんな方意外とたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
選び方のひとつとして、顔の形によって似合う帽子の種類が違うようなのでご紹介したいと思います。
顔型別の似合う帽子
引用元:プレミアムアウトレット
卵型さん
・ニット帽(かぶり口に折り返しのあるデザイン)
・ベレー帽
比較的どんな帽子でも似合う
特に似合うのはツバのないものや狭くてすっきりシンプルなデザインのもの
丸型さん
・キャップ(ツバのた平らなもの)
・バケットハット
・ベレー帽
特に丸みのあるデザインが似合う
縦幅が卵型に近くなるように高さが出るデザインやかぶり方をすると◎
逆にぴったりするデザインだと顔の丸みが強調されるので注意
逆三角形型さん
・キャップ(ツバに丸みのあるもの)
・ハット
トップが角ばっておらず全体に丸みのあるものがオススメ
ツバが狭めのものを選んだり、フィット感のある帽子を深めにかぶるのが似合わせのポイント
面長型さん
・キャップ(ツバに丸みのあるもの)
・アウトドアハット(サファリハット)
・ベレー帽
・ニット帽(かぶり口に折り返しのあるデザイン)
トップが平らな帽子や浅めにかぶれる帽子がバランスが良い
深めにかぶったり後ろに傾けたり高さが出ないようにすることがポイント
デザインは装飾の少ないシンプルなものがオススメ
四角(ベース)型さん
・キャップ(ツバの平らなもの)
・バケットハット
・ハット
ツバが広い帽子やボリュームのある帽子かつトップは浅めのデザインがオススメ
存在感のある色や柄、デザインなども四角(ベース)型さんはおしゃれにかぶりこなせる
お店選びに迷ったらここで買う
私自身も実際に行ったことのある「選びやすい帽子屋さん」も合わせて参考にしてみてください。
polcadot(ポルカドット)
ONLINE STORE
ポルカドット(polcadot)は、日本の帽子ブランド。テーマはカラフルでクラシカル。日常を華やかに彩る様々なデザインの帽子を提案している。
引用元:fashionpress
OVERRIDE(オーバーライド)
ONLINE STORE
オーバーライドは、渋谷・神宮前、大阪・南堀江をはじめ、全国に展開する帽子のセレクトショップ。
取り扱うのは、国内外からセレクトしたブランドや、帽子専門店のこだわりがつまったオリジナルアイテム、異業種とのコラボレーションアイテムなど多岐にわたる。性別や年齢に捉われることなく、その人、その時代に合わせた帽子を提案している。
引用元:fashonpress
CA4LA(カシラ)
ONLINE STORE
「すべてのひとに、最高の帽子を」CA4LAはメイドインジャパンの優れた技術から生まれる、
オリジナリティあふれる帽子を作り続けるブランドです。
引用元:CA4LA公式サイト
実店舗がそれぞれあるので、お近くのお店で試してみることができます。
意外と「見慣れていない」だけの理由で違和感を感じていることも多いようですので、思い切ってかぶってみるのもいいかもしれませんね。
私は似合っているのかどうか帽子に関してはいまいち分からないので、意見を言ってくれる人に見てもらいます。
帽子選びは難しく感じる反面、いろいろな帽子をあれこれと持ってきて鏡の前で試してみるだけでも、少し恥ずかしいですがわくわくした気持ちになりますよね。
まとめ
今回は「日爪ノブキHIZUMEの帽子の魅力は?M.O.F.や似合う帽子の選び方も調べてみた!」についてお伝えしました。
日爪ノブキさんのオリジナルブランド「HIZUME」の帽子は買いやすかったり使いやすいものではありませんが、日爪さんの最高のデザインと最高の技術によって作られる帽子ことに魅力や価値があるのだと分かりました。
帽子職人部門のM.O.F.(フランス国家最優秀職人)であることは、日爪さんの帽子クリエイターとしての知名度や信頼を一気に押し上げることとなりました。
現在、パリを拠点にご活躍されていますが、日本ではこれからますます日爪ノブキさんの名が広まっていくでしょう。
HIZUMEの作品を実際に手に触れてみたいですね!
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